mocoro

名 前
:mocoro
出身地
:福岡
活動拠点
:東京
ブログ
mocoro Official Blog

◆作詞も作曲も

 自ら曲を書いて歌手としても活動しているシンガーソングライターのmocoroさん。初めてのモデルの仕事はmocoroさんが高校生のときに受けた美容院のヘアモデルだ。当時mocoroさんが利用していた美容院ではカタログや店内ポスターをつくるためのヘアモデルを探しており、そこでカットを担当していた店員がお客であるmocoroさんにモデルをやってくれないかと依頼したことがきっかけだった。髪をセットしてもらい、細かく指示を受けながらポーズをとっているうちに、被写体として撮影されることを楽しんでいる自分に気付いたという。 カメラマンのお喋りに引き込まれて「撮ってもらうのは初めてだったんですけど、カメラマンの上手なお喋りにのせられてすごく楽しかったですよ」と、撮影でモデルとしての醍醐味を味わったようだ。
 「いとこの結婚式でモデルの話をいただいたこともありますね。居酒屋でアルバイトをしていたときにもw。歌はもちろんですが、今後も撮影でお仕事の依頼があればぜひぜひ頑張りたいです」。音楽だけでなくモデルとしても表現の場を広げていきたいという。

◆観客を味方に

 まだ撮影では不慣れな部分もあるため、口数少ない寡黙なカメラマンとの撮影ではどうしても緊張してしまう。そんなときのための、とっておきの策がある。周りにいる人たちへ勝手にアイコンタクトを送り自分の味方にしてしまうのだ。 「言葉が少なくて場が緊張しているときはアシスタントさんやマネジャーに『こんな感じでOK?OKだよね。うんうん』とか目配せするんです。それとなく合図して自分でやりやすい空気を作っちゃいますwww。それはライブでも一緒ですね」。ときにはきっかけがつかめず、ライブが盛り上がれていないこともある。そんなとき、少しでも自分を観てくれている観客を味方につけ、「なんていうか『のれてるよね』ってアイコンタクトを送って巻き込んじゃう。そうやって雰囲気を盛り上げていかないとですw」と、パフォーマンスを発揮できるフィールドを自分からメイキングしていくのだ。
 初めて観客の前で歌ったのは高校生になってすぐの頃。バンドのボーカルとしてステージに上がったときが最初だ。 中学生ではブラスバンド部でトランペットを吹いていたこともあり、それまで音楽といえば吹奏楽がメインだった。バンドに参加したのも友達に代役を頼まれたという消極的な理由からだった。まだこのときは歌うことに特別な思いはなく、頼まれて参加したバンド活動だった。しかし、大勢の観客の前でステージに立ったことで、これまでにない経験と充実を実感することができた。そのときのバンドは数回のライブの後に解散してしまったが、歌うことの魅力に気付かせてくれた掛け替えのない経験だったという。バンドでのステージを経験することで音楽に対する積極的な気持ちが生まれたというのだ。

◆みんなに支えられて

 バンド活動を機にボイストレーニングへ通い始めた。また、イベントやオーディションにも積極的に参加するようになったのだが、その多忙さは大変なものだった。 忙しさが増すにつれて時間の余裕が無くなり、学校の遅刻も増えていったようだ。日常生活に支障が出てしまうほどの環境にあったmocoroさんをいつも支えてくれたのはお父さんとお母さんだった。「両親は『自分のやりたいようになりなさい』っていつも応援してくれていました。オーディション会場に行くときはいつもお母さんが車で送ってくれたり。お父さんは心配してたかな。東京に出てくるときに一人暮らしは大丈夫なのかってw」と、両親の支えがあったから頑張ることができていたという。 そんな家族の中でmocoroさんに対して一人だけ厳しい目を向けていた人がいる。mocoroさんの兄だ。「いやぁ~。お父さんとお母さんが私に甘すぎる!って代わりにお兄ちゃんが厳しかったですねぇw。中学生で反抗期のころは特にwww。家族のことを大事に思う人ですから、お父さんの代わりに甘えた私を思って叱ってくれたんだと今は分りますが」という口調からは、穏やかでわだかまりの無い家族への感謝の気持ちが伝わってきた。
 mocoroさんの支えという意味ではもう1人、欠かすことのできない人がいる。「その人とは本当に仲がいいですね。昔から芸能関係を目指していて、今は女優として頑張っています」というその人は中学生からの友人で、mocoroさんをバンドのボーカルに誘った張本人だ。当時から芸能の活動が忙しくてバンドに参加できず、mocoroさんにお鉢が回ってきたということのようだ。「いまでも一緒に遊びに行ったりしていますよ。どんなかたちわからないけれど、いつか二人で共演してみたいですね」と期待を膨らませる。

◆みんなではしゃげる!

 いまはライブハウスで歌っているが、本人は「どちらかというとライブバーの方が合っていますね。ライブハウスと比べて、ライブバーの方はお客さんがより曲を聴いてくれていることを実感できるので」という。ライブではどれくらい盛り上げられるのかといった点に比重が置かれるところがあるため、より音楽に耳を傾ける雰囲気のライブバーの方がmocoroさんが音楽に対するスタンスと合っているのだろう。「もちろんライブも楽しんじゃっていますよwやっぱりバンドミュージックは好きですね。ギターで弾き語りをするんですけど、やっぱりドラムやベースがあった方が楽しいです。曲に厚みがでるし、気合が入りますw」。
 もともとの原点もバンドでのボーカルにある。特に地元の福岡ではアニソンのコピーバンドで活動しており、そのライブでの充実感はいまでも忘れられないという。「バンドで歌うまで知らないアニメだったんですけどねw。好きな人はみんな知っている曲で、バンドもお客さんも同じ目的を共有できていたのでめちゃくちゃ盛り上がりました。会場でぎゅうぎゅうになりながら、その場のみんなが一緒にはしゃげていてww」といい、観客と一体になって盛り上がれることがライブハウスでの最大の魅力なのだという。

◆進むべき方向を模索

歌手としての明確な目標はまだ定まっていない。そのことが理由か分からないが、以前受けたオーディションの最終審査の場で言われたことがある。「『あなたは素材として面白い。だが、どう売り出していけばいいのか分からない』と審査員に言われました。言われたときはショックでしたけどありがたい指摘ですね。なかなか客観的に言ってもらえることってないですから」と前向きにとらえている。
 歌うとき、いつも考えていることがある。「自分に関わってくれている人へ、元気を届けてあげられるようになりたいですね。ライブに来てくれた人たちに『あしたも頑張ろう!』みたいなw」。まだ目指すべき方向は見えていないというが、この想いこそがmocoroさんの目指している目標の一つなのではないだろうか。

2014.7.18 二つ木