NAKAYAMA Miori

名 前
:中山美織
誕生年
:1993年12月13日
出身地
:東京
活動拠点
:東京
ブログ
Miori ~My eyes~

◆勉強も仕事も!

 美織さんはある種希少性のあるモデルだ。比較的華やかな文系とどちらかというと落ち着いた理系という印象がある中、化学について学びながら活動する理系出身のレアなモデルだ。「授業の後に打ち合わせのある日は普段よりお洒落な格好して学校に行くんですが、周りからはヘンに浮いちゃったりしてますねw」と笑う。モデルとしての活動はまだスタートしたばかり。2012年の秋に募集のあった『魔法のiらんどガールズ』に応募したことがきっかけだ。10代の女の子をターゲットとした企画で期間限定のイメージガールを募集していた。企画の期間が終了した後もレギュラーメンバーとして体験レポートなどを作成に参加している。
 撮影の経験はまだまだ少ない。「知り合いのカメラマンさんが開く撮影会に参加させてもらうくらいですね。でも始めたばかりの私なんかで申し訳ない気持ちで、むしろ撮っていただいているって感じです」。撮影で笑顔を求められても瞬間的に表情を作ることができていない。「いやぁー、キメ顔作るの苦手ですねぇ。鏡を見ながら笑顔の練習をしたけど、だめだぁーってw。まだすぐに笑顔を作れないので撮影ではフレンドリーにお願いしますw」というように、モデルを始めたばかりの頃の写真には笑っているものはほとんどない。撮影では萎縮してまだ自分を出し切れていない部分があるようだ。「でも、いつかはカメラマンと対等に撮影に臨めるようになりたいですね」との抱負を語っている。

◆学業とモデル業

 学生でありながらモデルの肩書を持つことは一見中途半端なように思えるが、決してそんなつもりで活動してはいない。学生とモデルを両立するのは並大抵なことではなく、「学校が休みの日は撮影か自宅警備員ですよwww」といってはいるが、家にこもって課題に時間を充てているため、遊びに出掛ける時間など作れないというのが実情だ。「学業をおろそかにするのは無しですね。モデルで忙しいとか恋愛で落ち込んだりとかあっても、それで成績が下がるなんて絶対いやです」と、どちらにも本気で取り組んでいるからこそいえるのだろう。
 理系の道を選択したのは高校2年に進級するときだった。美織さんの家族が全員理系であることもあってか、何の疑問もなく今の道を選択したという。花火を見に行ってもその楽しみ方は独特だ。「高校の友達と花火を見ながら『今の赤はリチウムじゃね?とか』。ちょっとに普通じゃないかも」と自覚はあるようだ。
 ちなみにモデル名としている「みちゃりょ」とは中学生の時に友人から付けられたあだ名で、その由来を説明するときはいつも苦心しているらしい。美織のみーちゃんに当時友人の持っていた河童のぬいぐるみ「かっぱたりょ」の『りょ』を加えてみちゃりょとなったそうだ。そんなかっぱたりょのぬいぐるみはすでに無く、『りょ』の語感を美織さんの名前に残すのみとなっている。

◆流行にも個性を

 「見た目はお嬢様みたいに大人しそうな雰囲気だけど、中身を知ると意味不明」と外見と内面のギャップに驚かれるが、本人はまんざら悪い気はしていないらしい。 「宇宙人って言われますょwww。けど普通じゃつまらないじゃないですか。流行ばかりを追いかけ過ぎると、結局みんな同じに見えちゃうことってありませんか?」。一度も染めたことのない黒髪は彼女の大切な個性の一つだ。流行を取り入れつつも自分らしさを忘れないことが大切だという。「でも本当は染めてみたいと思ったこともあったんですけどタイミングを逃しちゃったw」。やはり流行は意識せざるを得ないらしい。
 年齢を間違えられることは昔からだ。すっきりした目鼻立ちと子どものころから洋服の趣味やコーディネートが大人っぽく落ち着いてたためだろうか。「唇の色素が濃いので口紅を塗っていなくても赤いので『塗ってるの?』って言われますね」と語るその唇は鮮やかな緋色だ。
 逆に幼く観られることもある。「大学の対抗試合のときコスプレで応援することになっていて、高校のころの制服とツインテールで応援したんです。で試合が終わった後、記念にプリクラを撮ろうってゲームセンターに入ったら18時以降中学生は入場禁止ですよって注意されましたよw」。メイクについてもまだまだこれからだ。「これまで化粧をしてませんでした。気合い入れ過ぎると学校で浮いちゃうし」。洋服や化粧については試行しにくい環境かもしれない。大人っぽさと幼さを備えた彼女が化粧を上達させれば、被写体としての演出はさらに大きく広がるのだろう。

◆目標と課題と♪

 撮影の始まる前はポージングや表情についてあれこれ考えてしまうが、「撮影中はわりと無心だったりします。知人のモデルに呼ばれる撮影会では一緒に盛り上がってはしゃぎ過ぎちゃったり(笑)」と撮影を楽しむことが出来ているようだまた撮影のために試行錯誤も欠かさない。バストアップ撮影でフレームに入らない部分があっても全身を動かすことで表現を強調したり、ストールやバックといったアイテムを使い立体的な表現を模索している最中だ。
 今のところ目標としている特定の人はいないという。それでもランウェイを歩くモデルたちを見ると彼女たちの実力に圧倒されて魅入ってしまうという。「ファッションショーを見に行ったとき、舞台の上を立ち回るモデルを見ていろいろなことを感じることができました。与えられた短い時間の中で自分を出し切ってショーを自分のものに出来るってすごいなぁって」といい、いずれ自分もカメラマンやスタッフを巻き込んで自分の世界を表現できるモデルになりたいという思いが強く感じられた。

◆お気に入りと友人

 よくポートレートを撮影してもらうカメラマンがいる。初めて依頼があった時、撮影を受けるか判断するためにその人のwebページを訪れたことがあった。カメラマンの作風を知ろうと写真を見ていく中に緑の草花の中に女性がいる写真があった。 その写真からは他の写真にはないオーラのようなものが感じられ、今ではこの写真が美織さんのお気に入りとなっている。撮影での雰囲気や自分らしさを強調するのはこの作品を知ってからだ。ブログを通じて個人撮影の依頼をもらうことがあるが、予定が合わず残念ながらなかなかすべての依頼に応じることができていないという。
 モデルとしての活動を語るとき有末けいさんを外すことはできない。期間限定の『魔法のiらんどガールズ』のときからの友人だ。知り合ったときはフリーのモデルであったが、今は事務所に所属して本格的にモデルとして活動をしている。本格的に活動している有末さんといると、自分に足りないものが見えてくるという。「もぅ雰囲気作りから違います。撮影がはじまると周りの空気を盛り上げて自分のペースにしちゃうって感じで」とまだまだ課題も多いようだ。身近なモデルの先輩として、撮影や仕事のやり方などアドバイスをもらったり、一緒に撮影会ではしゃいだりと、何かにつけて心強い友人だ。

 まだまだ分からないことも多いけど、いろいろな人と関わりながら撮影を楽しめるよう成長したいという。

2013.6.1 二つ木