MAKOTO TAKIZAWA

名 前
:瀧澤 馬琴
誕生年
:1987年10月
出身地
:長野県
活動拠点
:東京都
ブログ
瀧澤馬琴のわほめた白書

◆自慢のコレクション

 お寺が好き。神社が好き。アニメが好き。電車もそこそこという瀧澤さん。自他共に認めるマニアックなモデルさんだ。携帯には長時間の通話には適さないと思えるほど、大量のストラップがぶら下がっている。いま一番好きなアニメ、ヘタリアのキャラクターフィギュアだそうだ。お寺のお気に入りなところや絡まったストラップを並べ直しながらキャラクターの性格を楽しそうに語る瀧澤さんは、まるで放課後の教室で自慢のコレクションについて友達と話す男の子のようだ。

◆本当は人見知り?

 もともと人と話すことが得意な方ではなく、美容院で店員さんに話し掛けられることさえ億劫に感じていたという。学校を卒業してから旅館の仲居をしていたので、人と関わりを持つことに積極的なのかというとそうではないらしい。「仲居という仕事は楽しかったんですがお客さんとのお喋りは苦手でしたね。『仲居とお客』というそれぞれの役割があり、その上で仲居の役をこなす事は楽しかったんです」。
 そんな瀧澤さんだったが、今は積極的に人と対話するよう心がけているという。「モデルを始めた頃、会社の社長やプロデューサーの方たちに言われました。相手が自分と向き合ってくれているのに、それを煩わしいと感じてさっさと切り上げようとするのは相手にとって失礼な事だって。だから今はちゃんと相手の目を見ながら会話のキャッチボールを楽しむことを心がけているんです」。
 まっすぐ相手を見ながら話す瀧澤さんは、本当に人見知りなのだろうかというほど楽しそうに話しをする人だ。

◆みんな楽しめるようになるといい

 「OLさんにはなりたくなかったので、 以前から興味のあったモデル関係の掲示板に書き込みとかしていたんです。そんなとき、mixiで知り合った人にモデルに興味があるなら一度職場を見に来て見ないかって誘われました」。東京に用事もあったのでそのついでに軽い気持ちで見学に行ったそうだが「どういうわけか気がついたら働きながらモデルをやることになってました(笑)」という。今は東京に引っ越しており、休みも返上で仕事に撮影に走り回っているようだ。
 撮影はとっても楽しいという。特にコスプレ撮影は心躍るようだ。 携帯電話にはコスチューム通販サイトPRの撮影ではしゃいでいる瀧澤さんの写真がいっぱいで、「楽しいですよー。普段はなかなかコスプレなんかする機会ないじゃないですか。抵抗がある人でもハロウィンみたいなイベントがあれば着れるんじゃなかな。みんなで楽しめるようになるといいですね」という。また、「昔、巫女さんになってみたくて、巫女さんのアルバイトに募集したことがあるんです。でも身長の制限でできなかったけど」と残念そうだ。コスプレの撮影は趣味と実益を兼ねる楽しい仕事のひとつらしい。

◆趣向多彩-古いものが好き

 人込みは得意ではなく、お寺や神社といった穏やかな場所がいいという。「もちろん浅草寺みたいに華やかなお寺も好きですけど、参拝客が帰った後の静かな空気がいいんです」。 一番のお勧めは清水寺。表の参道から外れて、裏の坂道から見える清水寺は「荘厳でどんっと構えている感じ。力強くって好きなんです。昔『清水の舞台から飛び降りる』って言葉が印象的で、修学旅行で行ったときに私も飛び降りてみようと手すりに足をかけたら大騒ぎになっちゃいました(笑)」という。いろいろなお寺を紹介するサイトの専属モデルとして各地のお寺回り、普段は注目されない部分をクローズアップしながら紹介している。
 電車も大好きだ。出身の長野で走っている電車について「1両編成で、しかもドアが手動なんです」と親しみと愛情をもって話す。今一番好きな電車は都電荒川線の車両で、「いいですよー。いろんな線に乗り換えられて便利だし、都内なのにのんびりした田舎のようで四季を感じることのできる路線なんですよ。あと何といっても顔がかわいぃんです」と都電への思いを語る。 しかし同年代の人たちにはなかなか理解してもらえず、「電車に関してはおじさんの方が盛り上がれますねー。でも、みんなは新幹線がいいっていうんですけど私は好きじゃないですね。あの変に伸びた顔とかもぅ駄目だ」と新幹線はけちょんけちょんだ。男性はテクノロジーに、女性はフォルムに魅了されるようだ。
 そして廃墟。廃墟の魅力は簡単には語れないようだ。「廃ビルだったり廃村だったり、その場所に暮らしていた人たちに思いを馳せるという感じでしょうか。物寂しい雰囲気が好きなんです」。危険で立ち入りが禁止されているためなかなか機会は無いが、いずれ廃墟での撮影をしてみたいという。総じて見れば、現代社会におけるストレスを断ち切ったような、古くて静かな趣のある場所や物に強く惹かれているようだ。

◆よく変わってるって言われるんです

 周りからの評価は『変わっている人』だという。「携帯についたフィギュアを並べて眺めていると、またやってるよって感じで呆れられたり、服のセンスも奇抜だって言われたりすることがあるかな。あと女の人の脚が好きですね。女性的な曲線がすごく綺麗だなって思うんです。以前撮影の休憩中にモデルさんがマッサージしてもらっていたんですけど、マッサージしている人の脚のラインが綺麗で眺めていたら『なにポケーってしてんの?口開いてるよ』って言われちゃいました」と笑う。

◆知らない人はいないくらいメジャーになる

 モデルを始めるまではファッションやメイクにまったく興味がなかったという。特に撮影で付けるまつ毛だけは、どうしても好きになれないという。「確かに写真で映えるんですけど好きになれないですね。撮影が終わったらすぐにでも落としたいです。ファッション雑誌なんかも昔は男性向けのものを買っていて、女性向けのファッション誌なんてぜーんぜん見ていませんでした」。 今はモデルの勉強のためにメイクや表情の作り方を研究中だという。レッスンでは撮影してもらった写真をその場で確認しながら自分の想像と実際の写真のズレを確認する。より作品のコンセプトにマッチした絵になるかを考えながら写される方法を研究中だ。
 いつか『瀧澤馬琴』という名前を知らない人はいないくらいメジャーになるのが夢だ。モデルだけでなくグラビアやタレントといった仕事もやっていきたいという。直近の目標は「ブログのカテゴリー別ランキングで1番になること!」といい、ブログの更新に余念がない。
 尊敬する人は杉本彩さん。「自分には無いすべてを彼女は持っているんです。とってもセクシーだし色気があって、憧れの存在です」。自分も彼女のように性別を問わず人々を魅了できるような人になりたいという。

◆少年のようにまっすぐ

 いつもより切り過ぎた前髪を気にしているようだった。大きな歩幅で歩く姿は格好よくてスマートな印象だが、実際は少年のようにまっすぐで飾らない性格。そのギャップも瀧澤さんの魅力のはずなのだが、そのことに本人は気付いていない様子だった。

2010.11.05 二つ木